依頼する税理士を間違えて、後悔したくないと考えていませんか。税理士選びを間違えてしまうと、思わぬトラブルに発展する恐れがあります。
お悩みの方のために、選んではいけない税理士の特徴と選びたい税理士の特徴を解説します。さらに、大手事務所と個人事務所の違いも紹介します。信頼できる税理士をお探しの方は参考にしてください。

税理士に相談する時はどんな時か？

税理士は以下の相談などにこたえてくれる専門家です。
まずは、税理士の必要性について理解を深めましょう。

決算処理関係

税理士は決算処理関係の業務を行ってくれます。
具体的には、領収書の整理、日々の記帳業務、決算処理、決算書の作成などを行ってくれます。
煩わしい業務や専門的な知識を必要とする業務を行ってくれるので、企業にとって欠かせない存在といえるでしょう。

納税や節税関係

納税・節税関係の業務も税理士の守備範囲です。従業員の源泉所得税納付、年末調整、法定調書作成はもちろん、確定申告書の提出、税務調査の対応、節税に関するアドバイスも行ってくれます。
専門家から節税に関するアドバイスを受けられる点は大きな魅力です。

経営面のアドバイス

決算書に基づく経営指導も受けられます。
具体的な数値をもとに明確なアドバイスを受けられるので、何をどうすればよいかがわかります。
資金調達に関するサポートを受けられる点も見逃せません。

後悔しない税理士の選び方

税理士は、事業の存続や発展をサポートしてくれるパートナーといえます。
ただし、すべての税理士が同じ品質のサービスを提供しているわけではありません。
選んではいけない税理士の特徴と選びたい税理士の特徴は以下の通りです。各税理士の特徴は、無料相談などで把握できます。

こんな税理士を選んではダメ

・料金体系が不明瞭な税理士
何かしらの理由をつけて、法外な費用を請求される恐れがあります。安心して相談できる税理士とはいえません。

・なかなか会えない税理士
事業所に顔を出さない税理士も避けるべきといえます。信頼関係を築きづらく、困ったときに相談しづらいからです。

・聞かないと提案してくれない
節税提案、経営指導などを積極的に行ってくれない税理士もおすすめできません。専門家から適切なアドバイスを受けられないと、課題を解決できないからです。

ぜひ選びたい税理士の特徴

・料金体系がわかりやすい
何にいくらかかるか事前に提示してくれる税理士はおすすめです。予算をもとに依頼する業務、依頼しない業務を検討できます。

・相談しやすい税理士
事業所にこまめに顔を出してくれて、質問にしっかり答えてくれる税理士はおすすめできます。困ったときに気軽に相談できるので、トラブルを回避しやすいからです。

・積極的に提案してくれる
節税提案や経営指導を積極的にしてくれる税理士もおすすめです。的確なアドバイスを受けることで、自分では気づいていない経営課題を解決できる可能性があります。

大手と個人税理士事務所どちらに依頼したらよいか

最後に、大手税理士事務所と個人税理士事務所の違いを紹介します。

大手税理士事務所の特徴

大手税理士事務所のメリットは、豊富な人材、幅広いネットワーク、張り巡らされた情報網を活用したサービスを受けられることです。
ただし、個人税理士事務所に比べると、報酬は高めに設定されています。また、担当者は数年で変わることが一般的です。担当者が変わるたびに、信頼関係を築きなおさなければなりません。

個人税理士事務所の特徴

個人税理士事務所の担当者は、基本的に代表税理士です。
サービスの質は代表税理士次第となってしまうので、相性が悪ければ解約してほかの税理士を探さなければなりません。
担当者との相性が良ければ、末永くお付き合いを続けることが可能です。大手税理士事務所に比べると密な関係を築きやすいといえるでしょう。
経営課題を一緒に解決してくれる税理士をお探しの方には、個人税理士事務所がおすすめかもしれません。
料金は、大手税理士事務所に比べると低めに設定されていることが多いようです。

ご自身に合った税理士を見極めましょう

税理士選びで後悔しないためには、良い税理士と選んではいけない税理士の特徴を事前にしっかり把握して、見極めていくことが大切です。
また、事務所の規模によってもメリット・デメリットがありますので、受けたいサービスや料金など、よく検討して依頼を決めましょう。
会社の経営課題を一緒に解決してくれるような、頼れるパートナーをお探しの方には、大手の事務所よりも密な関係を築きやすい個人税理士事務所をおすすめします。